郵便配達は二度チケットをもぎる

演劇未経験者が、駄文をこねます。

「残雪の轍/キャンディポップベリージャム!」感想:シベリア少女鉄道

ダイレクト因果応報 ★★★★★★★★☆☆ 8点 あらすじ いつも通りのシベリア少女鉄道なので、あらすじと呼べるようなモノは存在しないのですが…。 戦国時代風の時代設定のなか、伊賀と甲賀に分かれて闘うことになってしまった忍の話。エビ中の安本彩花さん、元℃-ute…

「ちょっと、まってください」感想:ナイロン100℃

ペテン師は死なねばならないのか? ★★★★★★★★☆☆ 8点 あらすじ ケラリーノ・サンドロヴィッチが自称するように「不条理喜劇」なので、あらすじに大きな意味はないのですが、話の“スジ”としては以下のような感じ。 「金持ち一家」に「乞食の家族」が侵入してく…

「青いポスト」感想:アマヤドリ

私達の町にもある「青いポスト」 ★★★★★★★★★☆ 9点 あらすじ どこにでもある小さな町。とあるルールに支配されています。それは「年に一度、町で一番悪い奴を投票で決定し、選ばれた人間は消される」というもの。“セレクション”と呼ばれるこの制度により、町は…

「崩れる」感想:アマヤドリ

人間関係という共犯関係 ★★★★★★★☆☆☆ 7点 あらすじ 閉鎖が決まっている山奥の宿「クモの巣」。そこに大学からの仲良し男子4人組が泊まりに来る。宿の従業員含めて全員が男性というなか、外は台風で大荒れに。とある告白をキッカケに、仲良し4人組の関係も荒れ…

「散歩する侵略者」感想:イキウメ

イキウメ的「愛は地球を救う」 ★★★★★★★★★★ 10点 あらすじ 海に近い町に住む、真治と鳴海の夫婦。真治は数日間の行方不明の後、まるで別の人格になって帰ってきた。素直で穏やか、でもどこかちぐはぐで話が通じない。不仲だった夫の変化に戸惑う鳴海を置いて…

「極楽地獄」感想:柿喰う客@柿フェス

またひとつ、タブーが生まれる ★★★★★★★☆☆☆ 7点 あらすじ 赤坂にあるホテルの新人研修最終日。研修の最後にワークショップが始まる。講師ナガシマを中心に行われるそのワークショップとは、あるリゾートホテルで起こった「芋煮事件」というおぞましい惨劇を再…

「無差別」感想:柿喰う客@柿フェス

差別なき“無差別”の世界で待っていたものは? ★★★★★★★★★☆ 9点 あらすじ 「神も、仏も、獣も、人も…」戦後日本の思想転換を題材に描き出す、おぞましい因果の物語。第57回岸田國士戯曲賞最終候補作品、7名の女優による魂のリバイバル。 2012年に男女混合の劇…

「流血サーカス」感想:柿喰う客@柿フェス

舞台と客席の欺瞞 ★★★★★☆☆☆☆☆ 5点 あらすじ サーカス団に売り飛ばされた少年の波瀾万丈な冒険譚。エンターテイメントを愛する全ての人に送る怪奇娯楽作品。東日本大震災から一週間で創作&上演された問題作を新旧メンバーで再演。 餓死寸前の兄妹が人さらい…

「関数ドミノ」感想:イキウメ プロデュース

かすかな希望の描き方 ★★★★★★☆☆☆☆ 6点 あらすじ とある都市で、奇妙な交通事故が起きる。信号のない横断歩道を渡る歩行者・田宮尚偉(池岡亮介)のもとに、速度も落とさず車がカーブしてきた。しかし車は田宮の数センチ手前で、あたかも透明な壁に衝突したか…

「八百長デスマッチ」感想:柿喰う客@柿フェス

これぞ柿喰う客の圧倒的フィクション! ★★★★★★★★☆☆ 8点 あらすじ 「この戦いの結末は…入念に打ち合わせ済みだ!」あらゆる反則技が許された男たちの、壮絶かつ予定調和な死闘。俳優2人による意地とプライドを賭けた演劇勝負、ついに開幕。 永島敬三、大村わ…

「プレイヤー」感想:前川知大&長塚圭史

“劇中劇”と“現実”と“リアル”の入れ子構造 ★★★★★★★★★☆ 9点 あらすじ 舞台はある地方都市の公共劇場、そのリハーサル室。国民的なスターから地元の大学生まで、様々なキャリアを持つ俳優・スタッフたちが集まり、演劇のリハーサルが行われている。演目は新作『…

演劇初心者におすすめ!間違いなく楽しめる劇団5選

ランキング形式で、初めてでも楽しめる劇団をご紹介。 <1位>圧倒的フィクション:「柿喰う客」 柿喰う客 まずオススメしたいのが、「柿喰う客」。”圧倒的なフィクション”を標榜する劇団です。 代表であり、脚本・演出も務める中屋敷法仁が作る虚構を、異常…

「アジアン・エイリアン」感想:劇団ワンツーワークス

不可視の水に身動きを封じられる体験 ★★★★★☆☆☆☆☆ 5点 あらすじ 病院の霊安室前。室内には交通事故で死んだ、ある男女の遺体が安置されている。知らせを聞いて駆けつけた境田健吾は霊安室の前で茫然自失……。死んだ女は境田の姪で、死んだ男は境田と仕事上の…